色鉛筆&水彩&アクリル絵の具を使った絵本の挿絵 子猫作品2の制作過程
チンチラとブリティッシュのミックス猫『レオン』の赤い箱に入った子猫の写真。
数年前にアメーバブログでご縁があり、イラストレーターの「いのうえむつみ」さんに描いてもらいました。
今度は、これを自分で色鉛筆で描いてみました。
目次
子猫の『レオン』元の写真
レオンが家に来たばかりの頃、子猫の時間は少ないので毎日のように写真を撮っていました。
親戚から頂いたお菓子の入っていたおしゃれなパッケージ。
レオンを入れてみたら丁度良く収まりました。
レオンは、もともと箱に入るのが大好きで、居心地良さそうにジッとしています。
娘の友達が遊びに来た時、この写真をあげたら「こんなに可愛い子猫初めて見た!」と喜んでいました。
子猫の『レオン』いのうえむつみさんに描いてもらったイラスト
レオンの写真が気に入って、アメーバブログのヘッダーに入れてたら、猫ブログ繋がりでイラストレーターの「いのうえむつみ」さんの目に留まりました。
猫の写真を描きたいと被写体を募集されていましたが、私のブログのレオンの写真を見て「描きたい!」と思ったそうです。
このイラストは、猫カフェをやっている2年8カ月の間、ずっと茅ヶ崎の猫カフェ「ねこのすみか」に飾らせてもらいました。
子猫の『レオン』制作過程
最初は、鉛筆で下書きします。
その下書きが薄くなるまで練消しゴムでたたくようにして消します。
その後、色鉛筆で描き始めました。
目の位置が上手くなかったので書き直したり、口の位置を変えてみたりしました。
「なんで首だけあるの?」と言われたこともあったり、前足が出ていると可愛いので出しました。
取りあえず、こんな感じに全体像が決まりました。
写真のレオンの目は、まだ子猫の焦点のあっていない時のグリーンがかった目の面影が残っています。
でも、私は、その焦点の合っていない目を可愛いと思えないので(昔焦点の合っていないイカレタ目の人が怖かったので)
もう少し大きくなったレオンの目を参考にしました。
目や毛の黒い部分や箱の中の暗い部分に黒は使わず、青・赤・緑、それにオレンジ・紫などを使います。
箱も上の部分、手前、側面と色を変えています。
猫の毛の部分は、オレンジ・黄色・水色・青。
耳の部分はピンクを使っています。
もっと色を重ねます。
今回は、背景を水彩絵の具でぬってみました。
水彩絵の具でぬるとムラが出来てしまい、先生に上から色鉛筆で似たような色をぬると良いと言われました。
色鉛筆で似たような色でぬると、周りが鮮やか過ぎてしまったので、水色やもっと薄い色も重ねてぬりました。
本当は、白い部分はぬり残しておくのですが、細かい毛の部分を残しておくことが出来ませんでした。
電動消しゴムで消す方法もあるのですが、電動消しゴムを持っていません。
そこで、後からアクリル絵の具の白で耳や体の周りのふさふさした毛を付けたしました。
アクリル絵の具でぬった線が太かったので、周りを少し濃い色の色鉛筆でぬると毛のフワフワ感が出ると言われました。
加えて、赤い箱の立体感がなかったので、濃い赤を上塗りしました。
本当は、最初に青で影をぬっておくべきで、後から影の部分を青でぬろうとしても上手く色が重なりません。
一番暗い部分ではなかったので、濃い赤でも大丈夫でした。
手の影も後から付け足しました。
仕上がりにフィキサチーフという定着液を吹き付けてもらいました。
そのままだと絵が擦れたりして落ちてしまう場合があるからです。
この絵は、カメラで撮ったものではなく、スキャンしたものです。
今の『レオン』も箱に入るのがお気に入り
あんなに小さくて可愛かったレオンも、大きくなってタヌキのようになりました。
大きくなっても、やっぱり箱に入るのが大好きです。
いつもスリスリしてくるので、抱っこするとゴロゴロいって前足を私の顔に押し当ててきます。
私には、そんな今のレオンの方が可愛いと感じられます。
色鉛筆画通信講座に添削してもらった結果
ユーキャンの色鉛筆画講座をやっていて、最後の課題が自由でした。
それで、このレオンの絵を提出しました。
返ってきたものがこれです。
保存用にトレーシングペーパーをかけてあるので、その上から添削してくれています。
目頭の形は濃くします
合成はむずかしいですね
毛並み、細くよく描けてます
接地面の影は濃く
これ以外にも添削課題講評があります。
その内容の1部をまとめると次のようにありました。
絵を描くときまず大切なことは、対象物と比較して形・大きさ・位置そして色調・明暗をチェックすることです。
写真の猫の顔の中心に垂直線を引き、両目の下に水平線を引くと、物の位置がよくわかります。
目の眼球の丸味をしっかりと描き、キャッチライト、色の微妙な変化を見落とさないように表現し、口元の凸状の丸味もきちんと描くようにしましょう。
毛並みのふさふさした感じや色の深み、明暗をよく観察して下さい。
形の陰を描くことは立体感を出す上で大切なことです。
確かに、猫の目は丸みがかっているのですが、そのカーブを描けていませんでした。
また、細い毛を1本1本描くだけに夢中で、その毛の陰や明暗を表現できていませんでした。
ある程度明暗を描いたつもりですが、もっとはっきりさせた方が良かったです。
実は1年も前に描いた絵でしたが、時間がなくて出しちゃったのですが、ためになりました。
これで最後なので、修了証ももらいました。
まとめ
自分が昔描いた絵を見るとダメダメな部分が多くて恥ずかしくなりますね。
でも、その分、成長しているのでしょう。
また、先生に意見してもらうと、ためになります。
ユーキャンの色鉛筆画通信講座は、これで終了にしますが、(実は続きもあるようです)毎月2回の色鉛筆画講座は暫く続けようと思います。
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