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火星15年ぶりに大接近なので平塚市博物館の特別展示とプラネタリウムを観てきた

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2年2か月ごとに地球に近づく火星、そのうちおよそ15年~17年ごとに大接近となります。
前回の火星大接近は2003年の5月でした。
2018年は、7月31日が火星大接近のピーク。

平塚博物館ではクラウドファンディングで新しい望遠鏡を購入したそうです。
また、火星の特別展示やプラネタリウムもやっているので観てきました。

目次

火星15年ぶり大接近


平塚市博物館の特別展示より

今年は、7月31日(火)に火星が15年ぶりに地球への大接近のピークを迎えます
東京では、火星は31日午後9時頃、南東の空の低い位置にひときわ明るく赤く輝き、深夜にかけて上昇し、南の空へと移動します。

前回の火星大接近は15年前、次回の火星大接近は17年後となります。

火星を望遠鏡で観察すると、黒い巨大な地形や、南極の二酸化炭素が凍ってできた白い「極冠」などが見えます。
ただ、最近火星では砂嵐が続いており、よく見えない可能性もあります。

7月31日午後9時ごろには、南東に火星南に土星南西に木星が並び、明るい惑星の競演が楽しめます。
それよりもっと早い時間夕方西の空に金星が見られます。
4つの惑星が一度に観られないのが少し残念ですが、土星と木星の間に蠍座の赤い星アンタレスが見られます。

 

火星探査機ー各国火星探査ラッシュで生命の起源探す

火星には現在8機の探査機が活動しています。
最大の狙いは、生命の証拠探しです。
火星には、かつて水が豊富にあったとされ、生命が過去にいたか現在も存在する可能性があります。

※以下の写真は全て平塚市博物館の特別展示より

エクソマーズ(欧州・ロシア)

欧州とロシアが共同で進める「エクソマーズ」計画の探査機が周回中で、生物が出すメタンガスを探します。
2020年には探査車を打ち上げ、生命の手掛かりとなる有機物や水を調べます。

メイヴン(NASA)

火星の大気を観測することに特化した探査機。

マンガルヤーン(インド)

インド初の火星探査機。
アジアで初めて火星の周回軌道投入に成功した探査機。
火星大気を調べる装置が多く搭載され、同時期に火星に到着したアメリカのメイヴンとの連携も図られています。

キュリオシティ(NASA)

史上最大の火星ローバーで、数多くの実験装置を搭載した移動する実験室です。
ロボットアームの先には、分析装置のほか、粉末採取用ドリル装置やダスト除去装置が取り付けられ、岩石を粉末にして分析することができます。
水の有無、有機物や生命の痕跡がないかどうかを調べています。

後継機「マーズ2020」を20年に打ち上げ予定。
地球以外で初めてヘリコプターを飛行させ上空からの探査にも挑みます。

フェニックス(NASA)

火星の北極地域に着陸し、土壌や氷を調べることを目的とした探査機。

 

マーズ・エクスプレス(欧州)

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)初の惑星探査機。
周回機と着陸機「ビーグル2」からなります。
周回機は、100mの制度で鉱物探査を行うことができます。
特に火星の地下に水が存在するかどうかを全球的に調べることを目的としています。

「ビーグル2」は、火星の地下物質を採取し、その組成を調べることを目的としていましたが、通信が途切れ行方不明となりました。

 

マーズ・リコネッサンス・オービター(NASA)

NASAがマーズ・グローバル・サーベイヤーの後継機として打ち上げた探査機。
火星上空から火星表面をすみずみまで撮影しました。
その解像度は、300km上空から30cmの物体を見分けられるほどです。
特に水(流水)の痕跡を見つけること、複雑な火星の地層を詳細に調べることに探査の重点が置かれました。

スピリット オポチュニティ(NASA)

NASAの2代目・3代目の火星探査車です。
それぞれ約90日間の探査期間を想定されていましたが、何度もミッションが延長され、オポチュニティは火星着陸から14年以上探査を続けています。
スピリットは、6年以上探査活動をしました。
火星に水が存在した痕跡の発見や着陸地点周辺の鉱物調査を目的としています。

今後の火星探査計画

火星衛星探査計画(MMX : Martian Moons eXploration)

日本では、火星の衛星に着陸する「MMX」計画を検討中です。
火星は、2つの衛星「フォボス」と「ダイモス」を持っています。
衛星の物質を地球に持ち帰り、その起源を調べることで、生命の材料が宇宙から地球に届いたとする仮説の検証につなげます。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が6年後の打ち上げを目指します。

NASAの火星探査機「インサイト」が5月に打ち上げ

アメリカでは、初の地下専門のの火星探査機「インサイト」が2018年5月に打ち上げられました。
火星で地震が起きているかなどを調べ、火星の内部構造や成り立ちの解明を目指します。

火星への旅行実現は2030年代?

アメリカでは、2030年代に火星旅行実現を目指して国際協力を呼びかけていますが、安全性や費用面で多くの課題があります。
NASA(米航空宇宙局)は、国際宇宙ステーション(ISS)に続く有人宇宙拠点として、月を周回する基地を建設する構想で、22年にも建設に着手します。
ここに火星へ向かう宇宙船をドッキングさせます。
火星を周回するだけでなく、40年代には降り立つ構想で、NASAやJAXAなどは、これを念頭に研究を進めるそうです。
ただ、火星飛行は片道半年以上、探査期間含めると往復で2年以上かかります。
飛行士への食糧自給や健康管理など問題は山積みです。
費用も月基地だけで総額十数兆円、巨額資金をどう捻出するかも課題です。

平塚市博物館の特別展『火星 赤い惑星のひみつ』

平塚市博物館では、7/14(土)から9/9(日)まで夏期特別展『火星 赤い惑星のひみつ』をやっています。

1階の特別展示室への看板。

火星のことが色々詳しくわかるので、自由研究にもいいかもしれません。

探査機「スピリット」が撮影した火星の岩石の写真。

 

火星の内部構造。

他にも色々。

平塚市博物館の夏期特別展の関連イベント
  • 記念講演会
  • 星を見る会
  • 体験学習「火星儀を作ろう」
  • 展示解説
  • プラネタリウム特別投影「星の古代史 ~国史に現れた火星」
  • 雑貨団シアトリカル・プラネタリウムmission.38「まずまずマーズ」
  • イブニングミュージアムウィーク
詳しくはこちら→平塚市博物館

まとめ

2018年7月31日は、15年ぶりに火星が地球に大接近。

7月・8月は、火星がひときわ明るく夜空に輝きます。

この機会に火星や宇宙について思いをはせ、夜空を眺めたり、お近くの博物館やプラネタリウムなどへ行くのも良いですね。

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育児を通して絵本が大好きになりました。
子どもたちが幼い頃から猫を飼い、猫が大好きになりました。
猫カフェをやっていたこともあります。
子猫の絵本を制作したいと色鉛筆画や絵本制作を習い始めました。
2017年12月にKindleで「子猫のソイとクリ」を出版し、Kindle絵本・児童書のカテゴリーで1位を獲得しました。
2019年第3回日美展に色鉛筆画が入選・佳作を取りました。
4歳からできるプログラミング言語「ビスケット」のファシリテーターになりました。

渡辺一二三
(わたなべひふみ)




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