小学校でViscuitプログラミングを使った図工授業(動く模様)
先日、東京都の某小学校へ行き、Viscuitプログラミングの授業のアシスタントをしました。
1・2時間目と3・4時間目、6年生でした。
授業を2時間続けてViscuitプログラミングに取り組めたのは、良かったです。
図工の時間で、内容は「動く模様」でした。
目次
授業の内容
6年生は、以前Viscuitをやったことがあるそうです。
でも、「ビスケットやったことある人?」と聞くと手を挙げた人は数人。
仕方ないですよね。
2年も前に1度やったくらいでは、忘れていても当然です。
でも、やりはじめると「これやったことある!」と思い出した人もいました。
中には、得意でスラスラと終わらせ、他の事までやっている人もいました。
授業の内容は、
2.連続もようをつくろう
休憩
3.グループで連続もようをつくろう
4.グループ発表
最初のおさらいから動く模様の作り方までは、1人1台のパソコンでやりました。
みんな興味を持ってやり、できなかった子は、いませんでした。
個人で「動く模様」ができたら、最大画面で表示し、他の人の作品を見て回りました。
グループ制作
グループの人数は、最初4,5人に分けました。
でも、1台のパソコンで4,5人はやりずらく、ほとんど何も参加できない人もいました。
そこで、2回目のクラスは、2,3人のグループにしたら上手くいきました。
その代わり、発表の時間がその分必要となり、時間を少しオーバーしてしまいました。
グループで作成する課題のテーマは「夏」。
「花火」「すいか」「海」「夏の夜空」などのテーマが出てきました。
内容は「動く模様」なので、「単純な形を動かして面白い形を作る」のが目的です。
でも、どうしても最初に「絵を描く」ことに夢中になってしまいます。
また、「模様」「イメージ」で良いのに、具体的なそのものの形に仕上げようとしていました。
それでも何かしら「動く」「夏」の作品がみんなできていました。
ただ、最初のクラスの時には、ちゃんと保存できていなかったり、違う場所へ保存してしまったグループもありました。
指定した場所へ保存していないと、サーバー上のどこにあるのか探すのに苦労しました。
そこで、2回目のクラスは、それぞれアシスタントが見に行って確認してから保存しました。
動く模様の完成作品(一部)
花火が多かったですね。
それぞれ、背景や色、形も工夫されていました。
なかなか変わった動きをするものもありました。
まとめ
小学校へ行ったのも児童と話をするのも久しぶりでした。
みんなちゃんと授業を楽しんで受けてくれていました。
アシスタントがいつもより多かったので助かりましたが、30人以上を1人で教えている先生は大変だと思いました。
6年生は男女の性を意識する年ごろで、男女混じってのグループ作業は難しい点があったようです。
あ、男女別れてグループ作れば良かったのかもしれないと今頃思いました。
今回、講師を務めてくれた人は、小学生のお子さんもいてファシリテーター活動も割と長く続けている方でした。
小学校で教える時とワークショップとの違い、子どもを惹きつけるための工夫、落ちこぼれを作らない工夫など、授業の後に色々な話も聞けて大変参考になりました。
特殊学級でViscuitが使われている学校もあり、そこでの児童の成長ぶりには、先生方も涙が出るほど感激されるそうです。
まだまだ世の中への認知度の低いViscuit(ビスケット)。
ファシリテーターの人数もまだ少ないですが、皆さん協力してやっているのも知りました。
ビスケットはスクラッチと比較されることも多く、スクラッチは教科書に載ることも知りました。
でも、大衆へプログラミングの考え方を広めるには、ビスケットの方が合っています。
なんで教科書にスクラッチ載せちゃったんでしょうという感じです。
プログラミングが素人の先生方にスクラッチを生徒に教えるのは、困難です。
玄人でもプログラミングを一般人に教えるのは、難しいそうです。
一般の大学生でもJAVAなどのプログラミングの授業について行かれるのは、2,3割だそうです。
もちろん、プログラミングを専攻した学生の場合は、もっとできますが。
ビスケットは、一般の授業と比べても落ちこぼれが少ないです。
また、中にはもっとプログラミングやりたいという子どももいるでしょう。
そういった子どもには、プログラミングを効率よく学ばせるのにPythonやC言語が良いのではないかと思います。
原田ハカセは「Ruby(ルビィ)」が良いと言われていました。
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