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電子絵本「子猫のソイとクリ」Kindleで好評発売中!

初めて色鉛筆で子猫を描いた作品と色鉛筆描き方のコツ

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これまで絵なんて習った事なかったのに、50過ぎて初めて趣味の講座で色鉛筆画を習い始め、子猫を描きました。

それにまつわる思いと初めて描いた色鉛筆画の子猫について、描き方のコツを絵の途中経過を公開しながら解説します。

目次

「こねこのソイとクリ」を色鉛筆画で絵を描いて絵本(まずは電子書籍)で出版したい

何年か前に「こねこのソイとクリ」という絵本アプリを出しました。
それは、自分の体験を元に猫を擬人化して作ったお話しです。

それを見てくれた人から「癒された」というコメントを頂戴し、ちゃんとした絵で紙の絵本で出したいと思っていました。

その後、色鉛筆で猫を描いている本をみつけました。


新装版 色えんぴつでうちの猫を描こう
こんな風に子猫が描けるようになったらいいな。
写真からなら私にも描けるんじゃないだろうか。

『「こねこのソイとクリ」を色鉛筆画で絵を描いて絵本(まずは電子書籍)で出版したい』

そんな思いがつのり、まずは電子絵本として、絵を描いて出そうと決めました。

そして、色鉛筆画を習い始めました。

色鉛筆画を習い始めてから4カ月弱、やっと初めての子猫の色鉛筆画が完成しました。

『リラックリちゃん』


リラックマのクッションに乗っかるクリちゃんです。
絵本の主人公クリちゃん紹介の絵となります。

私の初めてにしては上出来でした。

色鉛筆画は色を重ねてぬる

今回の絵では、黒やグレーを使っていません。
青・赤・緑・オレンジなどを重ねてぬり、黒を作りました。
子猫の毛の影の部分はグレーっぽくなるように、水色・ピンク・黄色(薄いエメラルドグリーンの方が良い)を重ねました。

茶色も使いませんでした。
オレンジ・青・黄色などを重ねてぬります。

背景も様々な緑色とピンクを重ねています。

なぜそんなに色を重ねて作っているのか?
ただ1色だけよりも、数色重ねて描いた方が色に深みが出てキレイだからです。
この写真↓のように比べてみるとわかりやすいですね。

色鉛筆画の制作過程

作品を仕上げるまでの途中、主にその日の教室で出来上がった所までを写真に残しておきました。
色鉛筆画を制作する順番は、次の通りです。

1.大まかな輪郭を鉛筆で描く

下書きの鉛筆跡は、練消しゴムで叩くようにして薄くします。
練消しゴムは、適当な大きさにちぎり、伸ばして柔らかくしてから使います。

2.大体の形と影を描く

影の部分は青色をつかいます。
薄い影なら水色です。

 

3.黒い部分を描く

最初に濃いところから塗っていきました。
まずは、黒い部分を青・赤・緑・青の順にぬりました。
ぬる順番としては、補色(混ぜ合わせるとグレーになる色)を意識してぬると良いです。

4.猫を描く

猫の影の部分を塗ったので、それにピンク・黄色を重ねてぬりました。

5.クッションをぬる

クッションの影が少なかったので、もっと青でぬりました。
その後、オレンジ・黄色を重ねてぬりました。

6.背景をぬる

背景は濃いめの緑に決め、少しぬってみました。
これで全体の雰囲気がわかるようになりました。

7.色を重ねてぬる

8.さらに色を重ねてぬる

背景の緑にピンクを重ねて入れました。

 

9.主役の猫を引き立たせる

クッションが目立ち過ぎていたので、青を重ねてぬり、赤みを抑えました。

10.バランス調整

クッションが緑色っぽくなっていたので、黄色っぽいオレンジをぬり重ねました。

主役の猫よりもクッションの白が目立ち過ぎていたので、全体的に薄い茶色と水色をぬりました。

クッションの耳の黄色も目立ち過ぎていたので、水色をぬって抑えました。

猫の毛にオレンジを足しました。
猫の目の周りや鼻などにピンクをぬり足しました。

最初にぬった黒い部分が所々剥げてしまったので、濃い青紫をスポット的に重ねました。

色鉛筆画で上手く描くコツ

アドバイスをもらうと自分の直す部分がわかる

今回の作品は、背景を塗りつぶしたせいもあり、描くのに10時間以上かかっています。

子猫を描くのは難しいと言われていますが、初めてにしては上出来ではないでしょうか。
これも先生がアドバイスしてくださったおかげです。

一応、教室で描く物は決まっているのですが、自分で描きたいものでも構わないというので、子猫にしました。
技法も何でも構わないというので、今回は油性の色鉛筆をそのまま使って描きましたが、部分によって水彩色鉛筆を使ったりしようと思います。

私が教わっているのは、カルチャー教室の色鉛筆画講座で講師は横山大河さんです。
私よりもずっと若いですが、絵が上手なのは言うまでもなく、個々に合った指導をしてくださいます。

描く物は一応順番として決まっているようですが、私が猫の絵本を出すので、その絵を描きたいというと承諾してくださいました。

やはり、自分で本など見ながらやるだけよりも、ちゃんと先生に指導してもらうと違います。

他に通信講座もやっていましたが、そちらでも色鉛筆画の指導は受けていました。
教室に通う時間の無い人は、通信講座でも良いかもしれませんね。

カッターで色鉛筆を削り、先を細くして描く

私は鉛筆をカッターで削ったことなど殆どありませんでした。
鉛筆削りで削っていたのですが、それではすぐに鉛筆が短くなってしまいます。
ですから、カッターで削った方が良いです。

色鉛筆の先を細くした方が繊細に描けますし、力がなくても濃く描けます
ですから、描き方のコツとしては、色鉛筆を削って細くしておくことです。
場合によっては、鉛筆を寝かせて平面でぬる時もあります。

それから、ぬる時には間が開かないように少しずつ塗っていく方がキレイに仕上がります。

また、縦横斜めなど様々な方向からぬりつぶすとムラなくキレイになります。

色鉛筆画を飾る

今回の作品は、名刺の裏に印刷しようとスキャンした後、緑の色画用紙を裏にくっつけ、額に入れて飾りました。

その後、個展をひらいたので、額装して白い額に入れ直しました。

クリちゃんに見せると、、、あまり興味ないようでした(笑)
このクリちゃんは、寝ぼけています。
昔と比べると顔も野暮ったく、、いえ、、おばちゃん、、いえ貫禄つきましたね(汗)
でも、甘えん坊で可愛いのは相変わらず、親バカです。

なぜか椅子から落ちそうなギリギリのところにいます。

読んでくださって、ありがとうございます☆彡

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育児を通して絵本が大好きになりました。
子どもたちが幼い頃から猫を飼い、猫が大好きになりました。
猫カフェをやっていたこともあります。
子猫の絵本を制作したいと色鉛筆画や絵本制作を習い始めました。
2017年12月にKindleで「子猫のソイとクリ」を出版し、Kindle絵本・児童書のカテゴリーで1位を獲得しました。
2019年第3回日美展に色鉛筆画が入選・佳作を取りました。
4歳からできるプログラミング言語「ビスケット」のファシリテーターになりました。

渡辺一二三
(わたなべひふみ)




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