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ミラクルエッシャー展

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先日、ミラクルエッシャー展へ行ってきました。

そのときの様子とエッシャーの作品の紹介などします。

目次

エッシャーってどんな人?

本名マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898~1972年)。
生誕120年を記念して『ミラクル エッシャー展』が6月6日~7月29日まで、上野の森美術館で開催されています。
エッシャーは、オランダ生まれの奇想の版画家。
だまし絵風の表現や、幾何学的形態がはてしなく反復するイメージなど、独創的な版画は、数学者やクリエーターらに幅広く影響を与えてきました。

『ミラクル エッシャー展』は、イスラエル博物館の所蔵作品より152点を初公開。

ミラクルエッシャー展を外から見ると

入り口に看板があります。

ミラクルエッシャー展のチケットにも印刷されているこの作品は『相対性』。
重力があっちこっち向いている不思議な絵です。

こちらの看板の作品は『写像球体を持つ手』。
玉の真ん中に映し出されているのは、エッシャー本人。
このように意外な所に映っている自画像を他にも描いています。

エッシャー展の大きな看板の作品

大きな看板にいくつも作品が載っていました。
木などの影が映っていますのでご了承願います。
本物は、実際に美術館でご覧くださいませ。

描く手

お笑い芸人のバカリズムさんが最も好きだという作品「描く手」。

手を描いている手が、またその手によって描かれています。
とてもリアルです。

バカリズムさんは、「ミラクル エッシャー展」の音声ガイドのナレーションを担当されています。

発展Ⅱ

真ん中の小さな黒・赤・緑の模様が、外に向かって大きく、トカゲになっていきます。
隙間なくトカゲになっていますね。
ほかにもトカゲの出てくる作品あります。

滝から流れる水が水車でまた上まで上ってきて滝と流れる。
実際には無理ですが、この絵を見ていると本当にそうなりそうな錯覚を起します。

対照(秩序と混沌)

真ん中の球体と星形を組み合わせたようなものは規則を持った形(秩序)。
その周りにあるものは欠片のような混沌としたものばかり。
よく見ると、真ん中の球体に周りの物が映っていますね。

球面鏡のある静物

これも球面鏡に自画像が描かれていますね。
必ず中心にいるんですよね。
絵が飾ってあったり窓があったり、映っている部屋の様子もわかります。

とても繊細に描かれています。

瞳に映っているのはガイコツ。

椅子に座っている自画像

これは、足下に鏡を置いて見ないと、こんな角度かれは描けません。

 

ベルヴェデーレ(物見の塔)

長方形の3階建ての建物。
1階は横に長いのに、3階は縦に長い??

ベンチに座る少年も不可能な形の立方体を手にしています。

バベルの塔

影が映ってしまい見づらいですが。。

建築物の上空から見たような絵です。

トンボ

これは、とても繊細に描かれていて、美しい作品でした。

でんぐりでんぐり

これは「自身の車輪で前進する車輪型の生き物」で、自然界に存在しないエッシャーの想像上の生物です。
オランダ語で説明がぎっしり書かれています。

この生物は、細長く、いくつかのケラチン化した関節を持ち、殻に覆われている。
ヒトの足のようにも見える6本の足を持つ。
そして、円盤状の頭部の両側に目があり、円柱状のくちばしを持っている。

6本の足で様々な地形を這うことや、くちばしを地面に押し付けて車輪の形になって転がることができる。
更に自らの足を使って地面を蹴ることで加速することもできる。
斜面では足を折りたたんで転がることもできる。
転がった状態からの停止は、胴体着陸のようにして急停止するか、足を使ってブレーキをかけてゆっくりと回転を止めるかの2通りの方法がある。

 

カストロヴァルヴァ、アブルツツィ地方

これも上空から見たような絵。
旅している間にいくつもの風景をスケッチし、版画にしています。

オランダ蔵書票協会のための年賀状

グリーティングカードもデザインしていたんですね。

エッシャー展のイメージソング

エッシャー展のイメージソングは、サカナクション(山口一郎)の『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』

社交嫌いだったエッシャーの唯一の趣味がバッハを聴くことでした。
バッハの繰り返され変化していく旋律と、エッシャーの絵の繰り返して徐々に変化していく様子は、どこか共通しているような感じがします。

エッシャー展お土産

色々とお土産ありましたが、以下の物を購入しました。

クリアファイルの絵は、『階段の家』。
でんぐりでんぐりが形を変形させながら階段のある建物を上ったり降りたりしています。
実際には有り得ない建物の構造と、実際には存在しないでんぐりでんぐりの組み合わせに、不思議な世界へと引き込まれます。

 

『写像球体を持つ手』のポストカード

 

『婚姻の絆』のポストカード。
まるでリンゴの皮をむいたかのように、顔を表現しています。
これは、エッシャーと妻のイエッタがモデルです。
螺旋のつながり、他の自画像はしかめっ面ばかりなのに、これは優しい眼差し。
2人の愛を感じます。

上野の森美術館とミラクルエッシャー展

上野の森美術館のサイトは、こちらです。

【会期】
6月6日 (水) 〜 7月29日 (日)
*会期中無休

【開館時間】
午前10時~午後5時
*毎週金曜日は午後8時閉館
*最終入場閉館30分前まで

【当日券】(前売券、または20名以上の団体割引)
一般 1,600(1,400)円
大学生・高校生 1,200(1,000)円
中学生・小学生  600(500)円
*価格はすべて税込です。
*学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします(小学生除く)
*障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料(要証明)
*前売券は4月2日(月)~6月5日(火)まで販売いたします。
*手数料がかかる場合があります。【開館時間】
9:30~17:00(入場は16:30まで)

【アクセス】
JR 上野駅 公園口より徒歩3分
東京メトロ・京成電鉄 上野駅より徒歩5分

【住所】
〒110-0007 東京都台東区上野公園 1-2

【地図】

まとめ

不思議な魅力を持つエッシャーの版画作品の数々。
7月29日までなので、実物を見たい方は、お早めにどうぞ。

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育児を通して絵本が大好きになりました。
子どもたちが幼い頃から猫を飼い、猫が大好きになりました。
猫カフェをやっていたこともあります。
子猫の絵本を制作したいと色鉛筆画や絵本制作を習い始めました。
2017年12月にKindleで「子猫のソイとクリ」を出版し、Kindle絵本・児童書のカテゴリーで1位を獲得しました。
2019年第3回日美展に色鉛筆画が入選・佳作を取りました。
4歳からできるプログラミング言語「ビスケット」のファシリテーターになりました。

渡辺一二三
(わたなべひふみ)




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