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第3回日美展に「折れ耳子猫のだるまちゃん」出品

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折れ耳子猫のだるまちゃん
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初めてF10の大きさで色鉛筆画を描いて公募展に応募しました。

先日、その最終審査結果のお知らせが来て、入選・佳作を受賞しました。

目次

日美展とは

日美展は、「公益財団法人 国際文化カレッジ」主催の全国公募展です。
<絵画部門>
・油絵
・水彩画
・日本画
・色鉛筆画
・パステル画
・デッサン
・絵手紙
・ちぎり絵
<水墨画部門>
・水墨画
・墨彩画
・俳画

アマチュアからベテランまで、誰でも応募できます。
応募者の9割が入選して飾られるそうなので、敷居の低い展示会と言えます。
ただ、色鉛筆画の部門では「毎年塗りが足りなくて入選にならない作品がある」と応募用紙の説明にありました。
また、上位作品は、プロ並みのレベルだと評価されています。

なぜ日美展に応募したのか

協賛しているユーキャンの色鉛筆画講座(半年~1年半)を以前受けて終了したので、日美展のお知らせが来ました。
色鉛筆画教室でも教わって2年以上たちますし、絵本も出したので、自分のレベルがどの程度なのか確かめてみたくなりました。
入選の敷居が低かったので、気楽に応募できました。

応募するのであれば、やはり賞は狙いたいと思いました。
教室の先生には、大きい方が目を引くし、大抵賞を取っているのは大きい作品だと言われました。
昨年の大賞など受賞している作品を見ると、確かにF20、F30と大きな作品です。

私は大きくてもF8スケッチブック程度の物しか描いたことありませんでした。
あまり時間もありませんでしたし、最初はちゃんと応募できることを狙い、F10にしました。

F号サイズというのは、絵を描く場合の基本的なサイズのようです。

  • 10号 530×455
  • 20号 727×606
  • 30号 910×727

数字が2倍になると描く面積は4倍になります。
色鉛筆画は、真っ白以外の部分は全部細い線で塗ります。
しかも1度だけ塗るのでは無く、何度も色を重ねて塗ります。
ですから、他の画材と比べて描くのに時間がかかります。
色鉛筆でF20以上なんて、相当時間かかっていますね。

モデル猫の「だるまちゃん」

だるまちゃん

描いたのは、現在制作中の絵本の1ページとなる絵
「折れ耳子猫のだるまちゃん」
です。

絵本と曲も作るのですが、それの名前は「みーちゃん」にする予定です。
みーみー鳴くのと三毛猫のみーちゃんです。

子猫のだるまちゃんをバラ園に連れて行ったら、どんな感じだろうかと想像して描きました。
外に出たことのない子猫をバラ園のベンチに下ろしてみたところです。
バラ園(平塚の花菜ガーデン)ですが、ベンチを拡大して描くとバラが見えなくなりました。
これでは、バラ園だと全然わかりません。
さみしいので、だるまちゃんの後ろにバラを2本置いてみました。

だるまちゃんは、スコティッシュフォールドの折れ耳、長毛の三毛猫。
毛がほわほわで、まるで首に白いスタイをつけている赤ちゃんのようです。
耳は小さく折れていて、顔は真ん丸、目も真ん丸。
まるで「だるま」のようです。

以前は、茅ヶ崎の猫カフェ「ねこのすみか」の副店長としていました。
今は、家にいます。
甘えん坊で、私の所へやってきて後ろ足で立ち「ミャー」と鳴きます。
抱っこするとゴロゴロいって顔をこすりつけたり舐めたりします。

もう5歳で体は大きいですが、子猫のように甘えん坊です。
普段は、ほとんど家のそこら辺に寝そべっています。

折れ耳子猫のだるまちゃん

折れ耳子猫のだるまちゃん

この絵を描いていて苦労した点は、想像で描いた部分です。
ベンチは、写真を撮りに行きました。
猫は、同じような格好をしている子猫の写真を参考にしました。
だるまちゃんの子猫の時の写真もありましたが、描きたい部分が全ては写っていません。

あれこれ物を合体させて描くと、その物を見る角度や光の当たる方向、影など合わせないと変になります。

ベンチも写真に撮って初めて、こう見えるのだと分かった部分が多かったです。
遠近感出すのが意外と難しかったです。

ベンチは白にするつもりで、最初塗らなかったのですが、猫の白い毛を目立たせたくて塗りました。
薄い水色・薄い緑・薄いピンクを使いました。
持っている色鉛筆では色が足りなくて画材を売っているお店に買いに行きました。

この絵の見せ所は、だるまちゃんの黒い毛です。
顔と体の黒い部分は、実際に微妙に色が異なります。
顔の黒の方がはっきりしています。
黒を描くのに黒い色鉛筆は使いません。
青・赤・緑・紺など様々な色を塗り重ねました。
微妙に違う色を使うことにより、顔と体を描きわけています。
また、光が反射しているかのように、キレイに見えます。

茶色の毛の部分も青と黄橙、水色と薄い黄橙など合わせて微妙な色合いにしました。

影は、ほとんど想像でしか描けませんので苦労しました。
また、薄い水色だと画像取り込むのにスキャンできず、影を濃いめにしないと無くなってしまいます。
写真を撮って初めて気づき、最後に子猫を目立たせるために、影というか輪郭を濃くしました。

色鉛筆画教室の先生に色々聞いてアドバイスもらい、作品として完成しました。

第3回日美展の開催日程

【第3回日美展】

令和元年8月8日(木)~17日(土)(13日はお休み)
国立新美術館(東京・六本木)
午前10時~午後6時(最終入場は午後5時半まで)
〈絵画部門〉1階1A・1B
〈水彩画部門〉1階1C・1D
入場無料

【国立新美術館】

国立新美術館

東京メトロ 千代田線 乃木坂駅 6出口から直結
東京メトロ 日比谷線 六本木駅 4a出口 徒歩5分
都営地下鉄 大江戸線 六本木駅 7出口 徒歩4分

まとめ

初めて美術館に自分の絵が展示されるので、ドキドキです。
他の賞を取った上手な人の絵も見られるの楽しみです。
「折れ耳子猫のだるまちゃん」は、この展示の後、だるまちゃんがいた茅ヶ崎の猫カフェ「ねこのすみか」に飾られる予定でした。
が、額に入れると作品が結構重くなるのと大きく、飾れる場所がないのでやめにしました。

現在は、カルチャー展に出品する作品を描いています。
また子猫の絵ですが、今回よりも良い作品が描けそうです。

色鉛筆画教室の先生もこちらのブログに載せてくださいました。
ありがとうございます。

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育児を通して絵本が大好きになりました。
子どもたちが幼い頃から猫を飼い、猫が大好きになりました。
猫カフェをやっていたこともあります。
子猫の絵本を制作したいと色鉛筆画や絵本制作を習い始めました。
2017年12月にKindleで「子猫のソイとクリ」を出版し、Kindle絵本・児童書のカテゴリーで1位を獲得しました。
2019年第3回日美展に色鉛筆画が入選・佳作を取りました。
4歳からできるプログラミング言語「ビスケット」のファシリテーターになりました。

渡辺一二三
(わたなべひふみ)




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