2017年 平塚市美術館「リアルのゆくえ」「浮世絵」
先日、色鉛筆画の先生に勧められ、友達と一緒に地元の平塚市美術館へ行ってきました。
企画展で「リアル(写実)のゆくえ 高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの」をやっていて、これがとても良くて勉強になるからです。
もうひとつ「斎藤文夫コレクション 浮世絵・神奈川名所めぐり」もやっており、有名な絵が沢山あるのに驚きました。
目次
平塚市美術館外観
平塚美術館を外から見るとこんな感じです。
なにやらモニュメントがあります。
正面から見たところです。
道路から見ると、銅像があり、水が静かに流れています。
反対側の駐車場からの入り口です。
2017年6月11日までの企画展の説明があります。
企画展「リアル(写実)のゆくえ 高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの」
思っていたよりも多くの絵画が展示されており、気付いたら2時間以上たっていました。
全部は紹介しきれませんので、心に残った一部をご紹介します。
岸田劉生の『麗子肖像』
美術の教科書にも出てきた岸田劉生。
その代表作は「麗子微笑」
その昔、私の姉に似ていると一目見てビックリしたものでした。
その岸田劉生の《麗子肖像( 麗子五歳之像)》、1918 年、油彩・キャンバス、東京国立近代美術館の実物が見られました!
なぜか順路に沿って行ったら見落としたのですが、もう一度戻って見直しました。
これを見なければ来たかいがないというものです。
長谷川潾二郎の『猫』
長谷川潾二郎《猫》、1966 年、油彩・キャンバス、宮城県美術館
気持ちよさそうに寝ている猫が愛らしいです。
犬塚勉の『林の方へ』
犬塚勉《林の方へ》、1985 年、アクリル・板、個人蔵
まるで写真のようです。
細かくて、葉っぱひとつひとつが描かれています。
影や奥行きが上手に表現されています。
高橋由一の『鮭』
安藤正子の『Light』
私よりも若くて活躍中の人です。
赤ちゃんは安藤正子さんのお子さん。
赤ちゃんに掛けている物は、毛糸で編まれているもの。
その細かい模様の立体感がよく表されています。
木下晋の『コスモス』
この絵を観ることが出来たのは、本当に良かったと思います。
色鉛筆でまるで写真のようにピンクや白のコスモスが咲き乱れる様を描いています。
上から強い太陽の光が当たっていて、下の方は暗くなっています。
本当に細かく葉っぱや花びらひとつひとつ描かれていて、遠くから見ると写真のようですが、近くで見ると色鉛筆なのがわかります。
暗い影の部分はクロスハッチングを使って描かれていました。
他にもお婆さんの顔の白黒写真のような絵もありました。
高島野十郎の『蝋燭』
蝋燭の火が揺れている様が描かれています。
なぜか目が蝋燭の炎に行ってしまいます。
そして、静止画なのに炎の動く様が見えるように想像してしまう不思議な絵です。
企画展「斎藤文夫コレクション 浮世絵・神奈川名所めぐり」
昔、永谷園のお茶漬けにオマケとして入っていた東海道五十三次の絵のカードを思い出しました。
歌川広重の描いた東海道五十三次には、地元の平塚やすぐ近くの大磯・江の島などもありました。
また、葛飾北斎の『冨獄三十六景 神奈川沖浪裏』も観られました。
大きな波の絵で遠くに富士山が描かれています。
まるで波が動いているかのように想像してしまい、船が波に飲まれてしまうのではないかと心配になります。
この絵は、ゴッホなどの世界の芸術家にも大きな影響を与えました。
平塚市美術館について
【開館時間】
9:30~17:00(入場は16:30まで)
【休館日】
月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は営業し、翌日が休館)
【アクセス】
JR平塚駅より徒歩20分くらい
バスやタクシーもあります。
【住所】
〒254-0073
神奈川県平塚市西八幡1-3-3
【電話番号】
0463-35-2111
【地図】
まとめ
地元の美術館なので、大したことはないだろうと思っていたら大間違いでした。
見ごたえのある絵がたくさんありました。
この企画展は、すでに終了しています。
現在企画展は『金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋』が開催されています。
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