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色鉛筆で風景画を描くコツー色鉛筆画通信講座の第4回添削課題

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色鉛筆画で上手く描けるようになろうと、某通信講座の色鉛筆画講座をやっていました。
その第4回目の添削課題の風景画を描いた時のコツを紹介します。

目次

第4回添削課題の元写真

「風景を描く」

元の写真は、つつじの花が咲いており、柵の向こうに池があり、池の向こうに木が生い茂っています。

描くポイントは、奥行きを出すことです

第4回添削課題の見本の絵

これを見て最初に思ったのは、現物そのまま描かなくていいんだなということです。

こんな風景を写実したら大変だと思ったのですが、絵は見て感じたものを描けば良いのですね。

写真を見ると暗いですが、せっかく色鉛筆を使うのですから、色鉛筆の色を活かしてキレイに描けば良いのですね。

風景画の制作工程

1.まずは、定規を使って木の柵や水路を描きます。

2.全体に色をつけていきます。
影の部分は暗い色(青など)で先に描きます。

柵の影の部分には青、石の影の部分には水色を最初に塗りました。

3.細かい部分も描いて行きます。
描きたい部分は強く、そうでもない部分は弱くぼかします。
メリハリをつけることにより、雰囲気が生まれてきます。

近くの花は大きめにしっかり、遠くの花は小さくぼかして描きました。

近くの柵ははっきりと、遠くの柵は弱く描きました。
また、遠近感を出すために、遠くに行くほど小さくなるように、角度をつけて描きました。

木々も、遠くの部分は濃い色でぼかし、近くは明るい緑や黄緑を使いしっかり描きました。

4.水の部分は、水彩色鉛筆で描き、筆に水をつけて上からなぞります。
水彩色鉛筆の上から油性色鉛筆で直します。

第4回添削課題の自分の作品

道路部分は、見本の真似しました。

池は、もっと色を濃くしたかったのですが、水彩色鉛筆の色が鮮やかな物しかなく、上塗りするとせっかくの水彩イメージがなくなるのでやめました。
でも、池に緑が映っているはずなので、青に緑も重ねて塗りました。

光は右上から射しているので、柵の部分の光の当たり具合を見本と変えました。

池の石で囲ってある部分の角度を間違えてしまい、そこだけ少し上から見たような角度になってしまいました。
でも、塗り始めていたので、最初に気付かないと後から修正できませんでした。

添削課題の講評

通信講座に提出した添削課題が戻ってきました。
トレーシングペーパーの上から注意点が書いてあります。

第4回風景画を拝見しました。
細かく丁寧なタッチで色彩豊かな美しい風景画に仕上がっています。
テーマの柵は微妙な傾きを持っています。
作例の柵の左上から水平線を引くとその傾きや池の水の位置がわかります。
遠近感を出すには遠中近景の描写をはっきりと変えます。
遠景の木々は軽く細い線のハッチングで描きます。
中景の柵は、形・明暗をしっかりと描きこみます。
近景の植えこみと花は盛り上がりを意識し、道のタッチは作例の傾きを参考にして下さい。 ・・・・・・・・・

自分の反省事項をまとめると

  • 最初にあたりの線を引き、柵の傾きや背景との位置関係を把握する
  • 隅はメリハリをつけて陰を濃い色で描く
  • 花と道路の部分は描く線の方向を変え、盛り上がりを表現する
  • 遠くの背景は、軽いハッチングで色を重ねて大雑把に描く

まとめ

これを描く前に月2回通っている色鉛筆画講座の先生にも風景画のコツを教わりました。
光源だけでなく、どこから見ているのかを意識して描くのが大切だと教わりました。

それも踏まえて、風景を描くときのコツです。

・描きたいものをはっきりと強く描き、そうでないものは軽いハッチングで描く。
・どこの視点から見ているのか(縦横高さ)を意識して描く。
・近くの物は大きく、遠くのものは小さくなるように描く。
・どこから光が射しているのか意識して、影の部分をきちんと描く。
・近くのものは暖色系や明るい色で、遠くのものは寒色系や暗い色で描くと遠近感が出やすい。

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育児を通して絵本が大好きになりました。
子どもたちが幼い頃から猫を飼い、猫が大好きになりました。
猫カフェをやっていたこともあります。
子猫の絵本を制作したいと色鉛筆画や絵本制作を習い始めました。
2017年12月にKindleで「子猫のソイとクリ」を出版し、Kindle絵本・児童書のカテゴリーで1位を獲得しました。
2019年第3回日美展に色鉛筆画が入選・佳作を取りました。
4歳からできるプログラミング言語「ビスケット」のファシリテーターになりました。

渡辺一二三
(わたなべひふみ)




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